【オープンβ】幻想神域 -Innocent World-
2013.10.26.Sat.09:10
幻想神域 -Innocent World- (げんそうしんいき いのせんとわーるど)
略称:幻神?
2013/10/23 記事作成
2013/10/26 オープンβの内容に更新

プレイ期間:LV45あたりまで
プレイ料金:無料(テスト期間中)
運営:X-Legend
開発:X-Legend(台湾)
ジャンル:アニメチックファンタジーMMORPG
プラットフォーム:PC
起動方式:公式サイト→ランチャー
備考:ActiveX
評価
ゲーム性:3
独創性:2
グラフィック:4
音楽:3
やり込み:3
見抜き:4
課金度:3
必要スペック(軽さ):3
運営:3
民度:不明
ポイント
・お使いゲー
・日本のアニメを参考にしたデザイン
・防具と服装は別扱い
・インベントリの狭さに苦しむゲーム
・横殴りするゲーム
・ザ・量産型MMORPG
先行テストより引き続きオープンβに参加。
正直MMORPGってそんなに数こなしたわけじゃないので、あまり正当な評価が出来ないかもしれません。
-概要
台湾のX-LEGENDが開発したネットゲームで、X-LEGEND ENTERTAINMENT JAPANが運営する二つ目のMMORPGである。X-LEGEND開発のMMORPGとしては他には「Finding Neverland Online(FNO)」「晴空物語」「プライドオブソウル」などが存在する。
-特徴(公式より抜粋)
◯かわいいキャラクター!
日本のアニメを意識したらしく、日本人に取っ付き易いデザインになっている。また、アバターは防具とは別に設定することが可能であり、ほんのちょっぴりだけ性能差は存在するものの、基本的に自由な服装をすることが出来る。勿論ステータス的には不利だが下着になることも可能。
◯物語に入り込む!
なんか壮大なストーリーがあるらしいけどどうでもいいねという所感。一応、プレイヤー以外のキャラクターを操作するシーンがあったり、ブラックアウトで主人公の心境を表すテキストが表示されたりするが、だからどうしたというレベルである。

▲会話シーンはこのようになる。自分の作ったキャラクターがぴょこぴょこ動くのはちょっと面白い。
◯心強いパートナー!
幻神などと大層な名前だが、言ってしまえばよくあるペットシステムである。
◯二つの武器を装備!
よくあるサブ武器システムである。サブ武器のスキルが使えるようになりサブ武器のステータスの恩恵を受けるようになる。なお、サブ武器は課金で変更することができる。竹炭ろ過にて、千三百円也。
◯簡単操作で誰でもできる!
分かりやすいUI表示を謳っているが、結局はオプションで項目を弄らないとUIが重なったりする。さらに、左側の敵にターゲットを変更しようとして、間違えてPT加入欄が開いてしまうといったこともよくある。なお、時折カメラ操作が処理落ちでおかしくなることがある。これのどこが簡単操作なのだろうか。
-評価点
・日本人好みのグラフィック
公式のスクリーンショットなどを見ていただくと分かりやすいが、デザインは日本のアニメを参考にしたようで、日本人にとっつきやすいデザインになっている。そうして作られた過去のネトゲ(特に海外産のもの)は非常にヤバイことになっていることが多かったが、幻想神域はモデルなどの完成度も高く、綺麗にまとまっている。これは大きな評価点であるといえるだろう(先行テストの文章そのまま)
・目的地まで自動移動してくれる
お使いゲーではあるが、お使いを行う所まで自動で移動してくれるシステムがあるため、移動がかったるいなんてことはない。例えば「◯◯と会話する」というクエストは、その指示をクリックすることで勝手に対象の元まで歩いていくことができ、「◯◯を倒せ」というクエストは、そのMOBがポップする場所まで勝手に移動してくれるのだ。マップ上で場所を指定すれば、指定したポイントまで自動移動することも出来る。ただし、デフォルトの乗り物よりも飛行して移動した方が早く、最速の移動手段ではない。
-問題点
・お使いゲー
・インスタンスダンジョンゲー
これだけ言えば理解してくれると思います。
・インベントリの狭さが異常
所持インベントリの大きさはデフォルトで30枠用意されている。また、個人倉庫が20枠、共有倉庫が10枠、ラピス(武器防具に特性を永続的に付加できるアイテム)倉庫が10枠、アバター倉庫が10枠と用意されているが、基本的にラピス・アバター以外の倉庫の枠が苦しい。合成の素材や、ペットの進化素材となることが出来るアイテムが多く、それだけで個人・共有倉庫が埋まってしまう。
これを改善できるのは「拡張リュック」で、インベントリの拡張リュックスロット(別に5枠)に入れることでインベントリが拡張されるのだが、5枠250円と比較的割高。さらに、拡張リュックスロットは各々の倉庫にも用意されており、5枠×5スロットx5インベントリの125枠空けるだけでも新品のゲームが一つ買えるほどの値段になる。また、今現在「5枠拡張リュック」しか販売しておらず、現時点ではどう頑張っても25枠までしか拡張出来ない。
一応メインストーリーを進めると1つだけ入手ができるが、焼け石に水である。今のところ、そのクエストと課金ショップ以外では入手出来る手段が無く、課金でも5枠250円と比較的割高。ライトユーザーには少し厳しいだろう。
さて、ここで4gamerに掲載された一つのスクリーンショットを参照していただきたい。
http://www.4gamer.net/games/233/G023352/20131016045/screenshot.html?num=033
見て分かる通り所持インベントリなのだが、30枠どころの話ではない。追加100枠でスロットが5つなので20枠拡張リュックだと推測できるが、オープンβ現在、入手手段や入手報告はない。
……のだが海外版では、5枠拡張リュックを2つ合成することによって10枠拡張リュックが手に入るそうだ。しかも、合成レシピも課金である。5枠100円の海外版ならともかく、20枠拡張リュックが10枠×2だと仮定したら、倉庫を120枠にするだけでも5000円+レシピ代の金額が要求されることになる。
最後に、なんとこの問題点、同社開発のFNOでも見られている(運営はベクターだが)。搾取する所はパターン化されているのだろう。
・特徴のなさ
お使いのようなメインクエストを進め、たまにはサブクエストをこなしたり、フィールドmobを狩り、インスタンスダンジョンに何度も挑み資源を集めたり、レアドロップを狙ったり、時には武器を生産したり、また対人戦を行ったり……と、ゲームシステム的にこれと言える要素が無い。ミクロ的に見たとしても「mobをクリックして攻撃指定」「MPという概念がなくスキル連打する程度」とか、これまた特徴的な要素が無い。典型的な量産型MMORPGである。このゲームにおいて、システム面で特徴的な点として挙げられている要素の殆ど(例えば、空が飛べることとか)は、X-LEGEND開発の他MMORPGにもある要素なのだ。あまりにも独自的ではなく、新しいもの好きの人間にとってはこれ以上にない、苦しい「特徴」である。
ただし勘違いしてはいけないのは、典型的なだけであって決してゲームプレイが出来ないわけではない。平凡すぎるだけである。

▲何度も何度も同じデイリークエストに挑み、同じIDに挑み……悪く言えば古臭い。
・エフェクトが重い
ほぼ細かい問題点だが、ゲーム中のエフェクト(パーティクル絡み)に関係した設定が無く、インスタンスダンジョンなどで特定のエリアに行くと処理落ちがひどくなることがある。それだけなら別に問題ないのだが、処理落ちが発生するとマウスの操作が急に効きづらくなることもあり、エフェクト強い→処理落ちする→MOB囲まれる→処理落ちする→大ピンチ……というパターンが多々発生する。オプションから設定させろや!!
-細かい問題点
◯エリア移動の際に時折強制終了することがある。原因は不明。
◯やっぱりランチャー起動はInternetExplorerからしか対応していない。
◯サブクエストが非常にわかりづらい。
◯マシかと思ったがやっぱり一部ローカライズが微妙。
◯下着の着せ替えがない。
-賛否両論点
・サバイバルモードの存在
LVが40を越えたキャラクターを保持していると、キャラクター作成時に「サバイバルモード」が設定出来るようになる。これを設定していると、死亡時にキャラクターが幽霊としてのみ復活する……という、実質的キャラロスト設定にできる。
海外ではPermanent death(永続的な死)と言われる仕様で、Wikipediaの項目でも「The majority of MMORPG players are unwilling to accept the penalty of losing their characters. MMORPGs have experimented with permanent death in an attempt to simulate a more realistic world, but a majority of players preferred not to risk permanent death for their characters.」(大半のMMORPGプレイヤーはキャラロストを望んではいない。永続死が実装してあるMMORPGはより現実的な世界になるが、多くのプレイヤーは永続死のリスクがないことを好む(超意訳))とあるように、中々見られない要素なのである。有名な所ではDiabloIIやDiabloIIIのハードコア(HC)あたりか。WizardlyOnlineも仕様としてキャラロストが存在するが、Wizの伝統的に蘇生も可能な仕様になっているので、違うものと考えて良いだろう。DiabloIIIのHC・Infernoクリア者が出たことをアフィブログが取り上げたことがあるので、記憶には新しいはず
そんなゲームモードが、この幻想神域に実装されているのである。正直言って意味が分からない。海外版では、100層ある塔を攻略していくというMAPが実装されている。それに取ってつけたようなこのサバイバルモードは、どう見ても某ライトノベルを意識したとしか思えないが……。世界観には相反しているし、高難度のダンジョンもすぐに入る必要はない。この不格好なサバイバルモードがどう転ぶかは時間が経ってみないことには分からない。
というわけで追記でサバイバルモードをちょっとだけ覗いてきましたので見たい方はどうぞ。
-項目別評価
ゲーム性:3
平凡。普通過ぎて特にコメントがない。安定しているとも言えるので高く評価しても大丈夫かもしれない。
独創性:2
内容が普通なことに加えて、特徴的な要素の殆ども自社開発の他MMORPGのものが多く、これが幻想神域であるという点がマクロ的にもミクロ的にも見当たらない。強いていうなら、死亡時にキャラロストするサバイバルモードの存在だが、このゲーム自体がそれほどシビアではないように思われる……。
グラフィック:4
美麗ではないが、アニメチックであるという観点から見れば十分過ぎる出来。他の3Dネトゲではいい加減になりがちなキャラの3Dモデルも、そこそこの完成度で纏まっている。悪くはない。

▲設定を上げても快適に動作するPCがあれば良いのだが。
音楽:3
基本的に切っているため評価しづらいが、悪評は聞かない。また、オプションの音楽のミュート設定を行っていても勝手に流れるシーンがあるので、音楽設定はミュートボタン+音量0がオススメ。ただしそれでも流れる時は流れる。
やり込み:3
サバイバルモードの方に期待がかかるが、せめて共有倉庫の枠をもう少し開けて欲しいと思うのは甘えだろうか。
見抜き:4
グラフィックは悪くない。アバターの制約は多く、下着も着替えられないが、十分だろう。

▲あとはこれをどう活かすか、である。
課金度:3
インベントリの狭さが特に酷いことになっている。拡張リュックがイベントで手に入ることを期待するのみである。
必要スペック(軽さ):3
前述の通り、エフェクトだけが重い。それ以外は普通である。
運営:不明
悪くはないと思いたいが、今のところ不明。
民度:不明
基本ソロなので不明
-総評
所謂量産型MMORPGではあるが、デザイン面は秀逸、内容自体もヌルゲーの部類に入り、課金の必要性もあまり高くない、スペックもそれほど要求しないと好条件が揃っているため、MMORPGとしては非常にプレイしやすい・気軽にプレイできるようになっているのではないかと思う。基盤はしっかりとしているので、普段MMORPGをプレイしないようなライトユーザーを上手く取り入れられるかどうかは、運営の手腕にかかっていると言っても過言ではないだろう。「テスト版の時は良かったのに……」と言われないように、なんとか頑張っていただきたい。
……というのが先行テスト時の総評。大体特に変わっておらず、オープンβ現在の今も同じ感じだが、課金絡みで化けの皮が剥がれたな、と言った所か。オープンβで課金要素がオープンになり話題になったFNOと同じく、こちらもオープンβで課金要素が解禁。運営は違うのに開発が同じなだけでこうも似通ったものになるものなのか。
・幻想神域 -Innocent World- 公式サイト
https://genshin.x-legend.co.jp/
略称:幻神?
2013/10/23 記事作成
2013/10/26 オープンβの内容に更新

プレイ期間:LV45あたりまで
プレイ料金:無料(テスト期間中)
運営:X-Legend
開発:X-Legend(台湾)
ジャンル:アニメチックファンタジーMMORPG
プラットフォーム:PC
起動方式:公式サイト→ランチャー
備考:ActiveX
評価
ゲーム性:3
独創性:2
グラフィック:4
音楽:3
やり込み:3
見抜き:4
課金度:3
必要スペック(軽さ):3
運営:3
民度:不明
ポイント
・お使いゲー
・日本のアニメを参考にしたデザイン
・防具と服装は別扱い
・インベントリの狭さに苦しむゲーム
・横殴りするゲーム
・ザ・量産型MMORPG
先行テストより引き続きオープンβに参加。
正直MMORPGってそんなに数こなしたわけじゃないので、あまり正当な評価が出来ないかもしれません。
-概要
台湾のX-LEGENDが開発したネットゲームで、X-LEGEND ENTERTAINMENT JAPANが運営する二つ目のMMORPGである。X-LEGEND開発のMMORPGとしては他には「Finding Neverland Online(FNO)」「晴空物語」「プライドオブソウル」などが存在する。
-特徴(公式より抜粋)
◯かわいいキャラクター!
日本のアニメを意識したらしく、日本人に取っ付き易いデザインになっている。また、アバターは防具とは別に設定することが可能であり、ほんのちょっぴりだけ性能差は存在するものの、基本的に自由な服装をすることが出来る。勿論ステータス的には不利だが下着になることも可能。
◯物語に入り込む!
なんか壮大なストーリーがあるらしいけどどうでもいいねという所感。一応、プレイヤー以外のキャラクターを操作するシーンがあったり、ブラックアウトで主人公の心境を表すテキストが表示されたりするが、だからどうしたというレベルである。

▲会話シーンはこのようになる。自分の作ったキャラクターがぴょこぴょこ動くのはちょっと面白い。
◯心強いパートナー!
幻神などと大層な名前だが、言ってしまえばよくあるペットシステムである。
◯二つの武器を装備!
よくあるサブ武器システムである。サブ武器のスキルが使えるようになりサブ武器のステータスの恩恵を受けるようになる。なお、サブ武器は課金で変更することができる。竹炭ろ過にて、千三百円也。
◯簡単操作で誰でもできる!
分かりやすいUI表示を謳っているが、結局はオプションで項目を弄らないとUIが重なったりする。さらに、左側の敵にターゲットを変更しようとして、間違えてPT加入欄が開いてしまうといったこともよくある。なお、時折カメラ操作が処理落ちでおかしくなることがある。これのどこが簡単操作なのだろうか。
-評価点
・日本人好みのグラフィック
公式のスクリーンショットなどを見ていただくと分かりやすいが、デザインは日本のアニメを参考にしたようで、日本人にとっつきやすいデザインになっている。そうして作られた過去のネトゲ(特に海外産のもの)は非常にヤバイことになっていることが多かったが、幻想神域はモデルなどの完成度も高く、綺麗にまとまっている。これは大きな評価点であるといえるだろう(先行テストの文章そのまま)
・目的地まで自動移動してくれる
お使いゲーではあるが、お使いを行う所まで自動で移動してくれるシステムがあるため、移動がかったるいなんてことはない。例えば「◯◯と会話する」というクエストは、その指示をクリックすることで勝手に対象の元まで歩いていくことができ、「◯◯を倒せ」というクエストは、そのMOBがポップする場所まで勝手に移動してくれるのだ。マップ上で場所を指定すれば、指定したポイントまで自動移動することも出来る。ただし、デフォルトの乗り物よりも飛行して移動した方が早く、最速の移動手段ではない。
-問題点
・お使いゲー
・インスタンスダンジョンゲー
これだけ言えば理解してくれると思います。
・インベントリの狭さが異常
所持インベントリの大きさはデフォルトで30枠用意されている。また、個人倉庫が20枠、共有倉庫が10枠、ラピス(武器防具に特性を永続的に付加できるアイテム)倉庫が10枠、アバター倉庫が10枠と用意されているが、基本的にラピス・アバター以外の倉庫の枠が苦しい。合成の素材や、ペットの進化素材となることが出来るアイテムが多く、それだけで個人・共有倉庫が埋まってしまう。
これを改善できるのは「拡張リュック」で、インベントリの拡張リュックスロット(別に5枠)に入れることでインベントリが拡張されるのだが、5枠250円と比較的割高。さらに、拡張リュックスロットは各々の倉庫にも用意されており、5枠×5スロットx5インベントリの125枠空けるだけでも新品のゲームが一つ買えるほどの値段になる。また、今現在「5枠拡張リュック」しか販売しておらず、現時点ではどう頑張っても25枠までしか拡張出来ない。
一応メインストーリーを進めると1つだけ入手ができるが、焼け石に水である。今のところ、そのクエストと課金ショップ以外では入手出来る手段が無く、課金でも5枠250円と比較的割高。ライトユーザーには少し厳しいだろう。
さて、ここで4gamerに掲載された一つのスクリーンショットを参照していただきたい。
http://www.4gamer.net/games/233/G023352/20131016045/screenshot.html?num=033
見て分かる通り所持インベントリなのだが、30枠どころの話ではない。追加100枠でスロットが5つなので20枠拡張リュックだと推測できるが、オープンβ現在、入手手段や入手報告はない。
……のだが海外版では、5枠拡張リュックを2つ合成することによって10枠拡張リュックが手に入るそうだ。しかも、合成レシピも課金である。5枠100円の海外版ならともかく、20枠拡張リュックが10枠×2だと仮定したら、倉庫を120枠にするだけでも5000円+レシピ代の金額が要求されることになる。
最後に、なんとこの問題点、同社開発のFNOでも見られている(運営はベクターだが)。搾取する所はパターン化されているのだろう。
・特徴のなさ
お使いのようなメインクエストを進め、たまにはサブクエストをこなしたり、フィールドmobを狩り、インスタンスダンジョンに何度も挑み資源を集めたり、レアドロップを狙ったり、時には武器を生産したり、また対人戦を行ったり……と、ゲームシステム的にこれと言える要素が無い。ミクロ的に見たとしても「mobをクリックして攻撃指定」「MPという概念がなくスキル連打する程度」とか、これまた特徴的な要素が無い。典型的な量産型MMORPGである。このゲームにおいて、システム面で特徴的な点として挙げられている要素の殆ど(例えば、空が飛べることとか)は、X-LEGEND開発の他MMORPGにもある要素なのだ。あまりにも独自的ではなく、新しいもの好きの人間にとってはこれ以上にない、苦しい「特徴」である。
ただし勘違いしてはいけないのは、典型的なだけであって決してゲームプレイが出来ないわけではない。平凡すぎるだけである。

▲何度も何度も同じデイリークエストに挑み、同じIDに挑み……悪く言えば古臭い。
・エフェクトが重い
ほぼ細かい問題点だが、ゲーム中のエフェクト(パーティクル絡み)に関係した設定が無く、インスタンスダンジョンなどで特定のエリアに行くと処理落ちがひどくなることがある。それだけなら別に問題ないのだが、処理落ちが発生するとマウスの操作が急に効きづらくなることもあり、エフェクト強い→処理落ちする→MOB囲まれる→処理落ちする→大ピンチ……というパターンが多々発生する。オプションから設定させろや!!
-細かい問題点
◯エリア移動の際に時折強制終了することがある。原因は不明。
◯やっぱりランチャー起動はInternetExplorerからしか対応していない。
◯サブクエストが非常にわかりづらい。
◯マシかと思ったがやっぱり一部ローカライズが微妙。
◯下着の着せ替えがない。
-賛否両論点
・サバイバルモードの存在
LVが40を越えたキャラクターを保持していると、キャラクター作成時に「サバイバルモード」が設定出来るようになる。これを設定していると、死亡時にキャラクターが幽霊としてのみ復活する……という、実質的キャラロスト設定にできる。
海外ではPermanent death(永続的な死)と言われる仕様で、Wikipediaの項目でも「The majority of MMORPG players are unwilling to accept the penalty of losing their characters. MMORPGs have experimented with permanent death in an attempt to simulate a more realistic world, but a majority of players preferred not to risk permanent death for their characters.」(大半のMMORPGプレイヤーはキャラロストを望んではいない。永続死が実装してあるMMORPGはより現実的な世界になるが、多くのプレイヤーは永続死のリスクがないことを好む(超意訳))とあるように、中々見られない要素なのである。有名な所ではDiabloIIやDiabloIIIのハードコア(HC)あたりか。WizardlyOnlineも仕様としてキャラロストが存在するが、Wizの伝統的に蘇生も可能な仕様になっているので、違うものと考えて良いだろう。DiabloIIIのHC・Infernoクリア者が出たことをアフィブログが取り上げたことがあるので、記憶には新しいはず
そんなゲームモードが、この幻想神域に実装されているのである。正直言って意味が分からない。海外版では、100層ある塔を攻略していくというMAPが実装されている。それに取ってつけたようなこのサバイバルモードは、どう見ても某ライトノベルを意識したとしか思えないが……。世界観には相反しているし、高難度のダンジョンもすぐに入る必要はない。この不格好なサバイバルモードがどう転ぶかは時間が経ってみないことには分からない。
というわけで追記でサバイバルモードをちょっとだけ覗いてきましたので見たい方はどうぞ。
-項目別評価
ゲーム性:3
平凡。普通過ぎて特にコメントがない。安定しているとも言えるので高く評価しても大丈夫かもしれない。
独創性:2
内容が普通なことに加えて、特徴的な要素の殆ども自社開発の他MMORPGのものが多く、これが幻想神域であるという点がマクロ的にもミクロ的にも見当たらない。強いていうなら、死亡時にキャラロストするサバイバルモードの存在だが、このゲーム自体がそれほどシビアではないように思われる……。
グラフィック:4
美麗ではないが、アニメチックであるという観点から見れば十分過ぎる出来。他の3Dネトゲではいい加減になりがちなキャラの3Dモデルも、そこそこの完成度で纏まっている。悪くはない。

▲設定を上げても快適に動作するPCがあれば良いのだが。
音楽:3
基本的に切っているため評価しづらいが、悪評は聞かない。また、オプションの音楽のミュート設定を行っていても勝手に流れるシーンがあるので、音楽設定はミュートボタン+音量0がオススメ。ただしそれでも流れる時は流れる。
やり込み:3
サバイバルモードの方に期待がかかるが、せめて共有倉庫の枠をもう少し開けて欲しいと思うのは甘えだろうか。
見抜き:4
グラフィックは悪くない。アバターの制約は多く、下着も着替えられないが、十分だろう。

▲あとはこれをどう活かすか、である。
課金度:3
インベントリの狭さが特に酷いことになっている。拡張リュックがイベントで手に入ることを期待するのみである。
必要スペック(軽さ):3
前述の通り、エフェクトだけが重い。それ以外は普通である。
運営:不明
悪くはないと思いたいが、今のところ不明。
民度:不明
基本ソロなので不明
-総評
所謂量産型MMORPGではあるが、デザイン面は秀逸、内容自体もヌルゲーの部類に入り、課金の必要性もあまり高くない、スペックもそれほど要求しないと好条件が揃っているため、MMORPGとしては非常にプレイしやすい・気軽にプレイできるようになっているのではないかと思う。基盤はしっかりとしているので、普段MMORPGをプレイしないようなライトユーザーを上手く取り入れられるかどうかは、運営の手腕にかかっていると言っても過言ではないだろう。「テスト版の時は良かったのに……」と言われないように、なんとか頑張っていただきたい。
……というのが先行テスト時の総評。大体特に変わっておらず、オープンβ現在の今も同じ感じだが、課金絡みで化けの皮が剥がれたな、と言った所か。オープンβで課金要素がオープンになり話題になったFNOと同じく、こちらもオープンβで課金要素が解禁。運営は違うのに開発が同じなだけでこうも似通ったものになるものなのか。
・幻想神域 -Innocent World- 公式サイト
https://genshin.x-legend.co.jp/
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追記
・サバイバルモードについて
というわけでちょっとテスト用にキャラを作ってみた。

▲ロゴが金ピカでカッコイイ。

▲そして死んでみると……

▲幽霊となり復活したが、何も出来なくなった。クエストも受けれないし、ジャンプもできない。
ショップや倉庫などは使えるようなので、お金は引き継げないが別キャラにアイテムを託すことは一応可能のようだ。多分他人からも見えるのだろう。誰か45ID付近で地縛霊ロールプレイやってください。

▲しかしキャラ選択画面では元気。
結局倉庫はカツカツなので、LV40行った普通のキャラ作ったら後はサバイバルモードでアイテムを引き継ぎながら何度もプレイするのも一興かもしれない。ただ大きな問題は、このゲームがものすごくお使いゲーだということだが……
追記
・サバイバルモードについて
というわけでちょっとテスト用にキャラを作ってみた。

▲ロゴが金ピカでカッコイイ。

▲そして死んでみると……


▲幽霊となり復活したが、何も出来なくなった。クエストも受けれないし、ジャンプもできない。
ショップや倉庫などは使えるようなので、お金は引き継げないが別キャラにアイテムを託すことは一応可能のようだ。多分他人からも見えるのだろう。誰か45ID付近で地縛霊ロールプレイやってください。

▲しかしキャラ選択画面では元気。
結局倉庫はカツカツなので、LV40行った普通のキャラ作ったら後はサバイバルモードでアイテムを引き継ぎながら何度もプレイするのも一興かもしれない。ただ大きな問題は、このゲームがものすごくお使いゲーだということだが……
