【PSVita】勇者のくせにこなまいきだ。G【パズル】
2013.12.14.Sat.19:13
勇者のくせにこなまいきだ。G(ゆうしゃ-、略称:ゆうなまG)

プレイ期間:1~2時間ちょっと
プレイ料金:基本無料・アイテム課金方式
現在までの課金額:0円
運営:ソニー・コンピュータエンタテインメント
ジャンル: ハンティングパズル
プラットフォーム:PSVita
プレイ人数:1人(アドホック時2~4人)
評価
ゲーム性:4
独創性:3
グラフィック:3
音楽:3
やり込み:4
見抜き:1
課金度:1
運営:不明
民度:不明
ポイント
・リメイク作品
・育成+落ち物パズル
・ソーシャル的要素はないがスタミナの概念はあり
・無課金のくせになまいきだ。G(がめつい)
-概要
勇者のくせにこなまいきだ。Gは、PlayStationVitaでプレイできる基本無料のゲームである。PlayStationMoblieで購入できるパズルゲーム「勇者のくせにこなまいきだ。」に、コレクション要素と育成要素を追加したものである。「勇者のくせになまいきだ。」シリーズの世界観はそのまま引き継いでいる。プレイヤー=破壊神であったり、やっぱり魔王が戦闘に参加しないのも同じ。
-システム
・ゲームの流れ
破壊神であるプレイヤーがブロックを壊し魔物を生み、魔王のいるダンジョンに攻め入る勇者を撃破する……というのはゆうなまシリーズ同様である。今作では、タッチスクリーンで落ち物パズルをこなしていくことで魔物を誕生させることができる。そうして勇者を撃退・捕縛し、彼らを採掘場で働かせることによって、新しい魔物やアイテムを入手することができる。入手した魔物やアイテムを合成し、ダンジョンで誕生させられる魔物を強化して、再び別のダンジョンで勇者を待ち構える……といった流れになっている。

▲パズル→採掘→強化→パズル……の流れである
・パズル要素
このゲームのメインコンテンツである。ダンジョンに攻め入る勇者を撃退するのが目的である。時間経過によりどんどん魔王の位置へと近づいていき、完全に近づかれるとゲームオーバーとなる。ゆうなまシリーズでは魔王の配置などいろいろあったが、今作では単純に制限時間を表している。

タテヨコ5×8に区分けされたエリアがあり、破壊神であるプレイヤーはその中の「土ブロック・魔物ブロック・養分ブロック」を破壊することができる。破壊したブロックより上のブロックは重力により落下する。破壊したブロックの空間には、上のブロックが落下する前に、ヨコのブロックをスライドすることにより、ブロックを移動させることができる。この「落下」と「スライド」を利用して、タテかヨコに同じ魔物ブロックを3つ以上揃えることで、魔物が誕生し勇者に攻撃を加える。これを繰り返し、制限時間以内に勇者のHPをゼロにすることでダンジョンクリアとなる。

一定数以上ブロックを破壊すると、勇者が攻撃を放ち、エリアの一部をオジャマブロックへと変化させる。オジャマブロックは移動は可能だが破壊できず、魔物ブロックを揃えて消滅する際に、同じ方向に存在していれば破壊することができる。また、レベル5の魔物を揃えた時の効果でも破壊される。がむしゃらにブロックを破壊しても勇者の攻撃を受ける(オジャマブロックを生み出す)ばかりなので、よく考えてブロックを破壊する必要がある。
魔物ブロックには1から5までレベルが存在する。レベルが高い程勇者に与えるダメージが大きくなるが、自動で生成される魔物ブロックは1から3までしか存在しない。魔物ブロックを揃えることで、レベルの一つ高い魔物ブロックも同時に生成される。そうしてレベルの高い魔物ブロックを揃えることができる。レベル5の魔物ブロックを揃えると、魔物ブロックを生成しない代わりにエリア内の土・オジャマブロックを全て破壊する。
養分ブロックは魔物ブロックが輝いたような見た目になっており、破壊することで、周囲のブロックのレベルを上げることができる。オジャマ→土→魔物レベル1~5と成長していく。また、普通の魔物ブロックとしても使える。
魔物が誕生した際の空間を利用し、新しい魔物を誕生させると「コンボ」となり、コンボの数だけ魔物が誕生する。そのため、レベルの高い魔物ブロックを単体で揃えるよりも、レベルの低い魔物ブロックをコンボを繋げて揃えた方が与えるダメージが大きい場合もある。もちろん、コンボを繋げてレベルの高い魔物ブロックを揃えた方が強力ではあるが、そこはプレイヤーのテクニック次第だろう。
……と少々長ったらしくなったが、ゲーム内チュートリアルがあるので簡単なルールは把握できる。
他にも「土・オジャマブロックを全て破壊する」「制限時間を戻す」「勇者を必ず捕縛できる」という3つのひみつ道具があるが、入手方法は後述。1プレイ中に使える限界数もあり、使うタイミングの見極めが必要。

▲ランクに応じて破壊神パワーを入手。魔物の強化や進化で必要になる。
・コレクション要素
勇者の撃破に成功し、ダンジョンをクリアすると、勇者を捕縛できることがある。そうして捕縛した勇者を採掘場で働かせることで、新しい魔物や、合成に使用できるエサ、ひみつ道具などを入手できる。ダンジョンごとに現れる勇者は決まっており、運がよいとレア勇者に遭遇できる(捕縛できるかどうかはクリアしてみないと分からないが)。
勇者は魔物の強化(後述)にも利用できるが、同じ勇者を持っていると新しく同じ勇者を入手することはできず、一度入手した勇者は図鑑に登録されるので、合成に利用して大丈夫だろう。ただし、基本的にはエサの方が経験値効率は良く、また魔物の進化(後述)に特定条件の勇者を使う場合があるので注意しておこう。

▲ノーマル、ボスの他には、レア、Sレアな勇者が存在する。イントロ画面で輝いた勇者が現れると……
・育成要素
ダンジョンで誕生する魔物は、他の魔物や勇者、エサを合成することで強化できる。強化することによって攻撃力が上がり、勇者に与えるダメージも大きくなる。魔物にはレベルとランクがあり、レベルが10になるとランクを上げなければ強化することは不可能になる。ランクを上げるためには、特定の勇者を合成する必要がある。ランクは最高で5まで上がる。魔物にもいろいろ種類があるようで、様々な魔物を集め、また育成することを楽しむことができる。

▲新しい魔物は採掘で入手できる。
-特徴
・高いやり込み要素
勇者や魔物をコレクションする楽しみや、魔物を強化していく楽しみがあり、長くプレイできる。また、ダンジョンクリア時のスコアによってクリアランクが決定されるので、ハイスコアを出して高いクリアランクで埋めていく、といった遊び方も可能。総じてやり込み要素が高いゲームだと言えるだろう。
-問題点
・無課金のくせになまいきだ。G(がめつい)
基本プレイ無料を謳っているが、ツルハシ(ソシャゲ等で用いられる疲労度やスタミナに相当する。これが切れるとプレイができなくなる)の回復速度が無料モードではめちゃくちゃに遅い。無料のままだと7時間で1回しかプレイできないという有り様である。つまり、1日分の時間が経って3回しかプレイできないのである。保有限界もデフォルトでは3なので、ツルハシを溜めておくことも出来ない。1プレイあたり1~2分程度なので、7時間経ってようやく1~2分プレイが可能になるのである。これはつらい。
無料モードの他には3つのゲームモードがある。「1日10プレイ(144分/1回)」が283円、「1日24プレイ(60分/1回)」が630円、「フリープレイ」が945円となっている。実際のところはゲームモードではなく、単純に課金でプレイ回数回復速度上昇・プレイ回数保有限界増大が可能になると考えた方が正しい。値段自体はそこまで高くなく、比較的お手軽にツルハシの回復速度と保有量が増えるが、さすがに制約が厳しすぎるのではないか。リメイク元の「勇者のくせにこなまいきだ。」が600円のDLゲームだったため、それを考慮すれば分からないことも無いが……。
ソーシャルゲーム等で用いられるスタミナの概念だが、これを課金アイテムで回復させようとするのが基本プレイ無料・アイテム課金ゲームにおける一つの売り方であるのに(それが良いシステムかどうかは別にしておいて)、プレイ回数をガチガチに制限して、それをわざわざ課金でアンロックさせるようなシステムを作る意図がよく分からない。フリープレイモードも購入できるが、それなら最初から基本プレイ無料なシステムにせず、単純に有料のDLゲームにすれば良い話である。「ゆうなま」というブランドもあるし。
ちなみに、一度に働かせる勇者の数や魔物の保有限界等も課金で上限を追加購入することが可能である。こちらはまだゲームを進めていないので必要性については把握していないが、それほど高くはない模様?
以下項目別評価
・ゲーム性:4
パズルはプレイしていて単純に面白い。コンボを狙う楽しみがあるし、戦略の幅もある。元々はこれで一つの完成されたゲームだったが(リメイク元である「勇者のくせにこなまいきだ。」)、それに魔物を育成するという要素が加わり、どういったバランスになっているのかはプレイを重ねないと分からない。
・独創性:3
ゆうなま自体は比較的独創性溢れるゲームだったのだが、ゆうなまの世界観をパズルにした!という感じで、こちらは中身としては平凡である。育成要素・コレクション要素も、要素としてはド定番といっても過言ではないだろう。
・グラフィック:3
実質3.5。特段美しいわけではないが、シリーズの世界観にマッチしたレトロ調なグラフィックはしっかりと作りこまれている。過去シリーズの流用である可能性もありえるのだが(未プレイ)、それとこれとは別の話だろう。
・音楽:3
実質3.5。特段美しいわけではないが、シリーズの世界観にマッチしたレトロ調なBGMはしっかりと作りこまれている。上と同文である。
・やり込み:4
前述の通り、コレクション要素と育成要素の二つが合わさり大きなやり込み要素と化している。パズルでハイスコアを狙うということも可能。
・見抜き:1
これはそういうゲームではない。多分。
・課金度:1
残念ながら無課金のままでは快適なプレイすることはできない。落としきりのゲームと考えれば、この課金度の評価はかなり高くなるが、それではこの項目のコンセプトには合致しないため1にさせていただいた。
ただし、そもそも無料で殆ど遊べてしまったら全然儲からないということは分かっているし、ゲームモードだけでも購入する価値は十二分にあるということはここに記述しておく。
・運営:不明
何かしらネットを通じてイベントがあるようだが……今のところ不明である。
・民度:不明
オンラインに接続できるようだが、ソーシャル的な要素はなく、マルチプレイもアドホックのみなため、他プレイヤーとコミュニケーションを取るといったことはほぼ皆無だろう。今のところ。
-総評
ゲーム内容は面白く、やりこみ要素も高いことは窺えるのだが、1日3プレイ(7時間/1プレイ)のみという制約が問題。基本プレイ無料を謳ってはいるが、ほぼ体験版のような制約になってしまっており、無料(満足に遊べるとは言っていない)の状態になっている。基本プレイ無料というより、1日中放置してたらほんの少しずつ進められる体験版という感覚でDLした方が良い。
値段は1時間/1プレイでも630円、フリープレイモードですら1000円程度と、有料のゲームとしては十分に安いので、何度も何度も遊びたいという方は購入しても全然問題はないだろう。また幸いなことに、ゲームモードのアップグレード時は差額を差し引いてくれるので、安いゲームモードを買って暫く遊んでみて、もっと遊びたい人はフリープレイモードを安く購入する、といったこともできる。
-余談
◯たとえ無料モードでも、あまりのスタミナの回復力の遅さでスタミナMAX状態で無駄にすることがない。
◯一番安いゲームモードは283円であり、ゲームアーカイブスのSIMPLEシリーズの300円よりも安いので、セール時を除きウォレット調整に適している。
◯Vita専用のDLゲームだが103MBと軽く、カードに入れやすい。
・プレイステーション オフィシャルサイト
http://www.jp.playstation.com/software/title/jp9000pcsc00047_000000000000000001.html

プレイ期間:1~2時間ちょっと
プレイ料金:基本無料・アイテム課金方式
現在までの課金額:0円
運営:ソニー・コンピュータエンタテインメント
ジャンル: ハンティングパズル
プラットフォーム:PSVita
プレイ人数:1人(アドホック時2~4人)
評価
ゲーム性:4
独創性:3
グラフィック:3
音楽:3
やり込み:4
見抜き:1
課金度:1
運営:不明
民度:不明
ポイント
・リメイク作品
・育成+落ち物パズル
・ソーシャル的要素はないがスタミナの概念はあり
・無課金のくせになまいきだ。G(がめつい)
-概要
勇者のくせにこなまいきだ。Gは、PlayStationVitaでプレイできる基本無料のゲームである。PlayStationMoblieで購入できるパズルゲーム「勇者のくせにこなまいきだ。」に、コレクション要素と育成要素を追加したものである。「勇者のくせになまいきだ。」シリーズの世界観はそのまま引き継いでいる。プレイヤー=破壊神であったり、やっぱり魔王が戦闘に参加しないのも同じ。
-システム
・ゲームの流れ
破壊神であるプレイヤーがブロックを壊し魔物を生み、魔王のいるダンジョンに攻め入る勇者を撃破する……というのはゆうなまシリーズ同様である。今作では、タッチスクリーンで落ち物パズルをこなしていくことで魔物を誕生させることができる。そうして勇者を撃退・捕縛し、彼らを採掘場で働かせることによって、新しい魔物やアイテムを入手することができる。入手した魔物やアイテムを合成し、ダンジョンで誕生させられる魔物を強化して、再び別のダンジョンで勇者を待ち構える……といった流れになっている。


▲パズル→採掘→強化→パズル……の流れである
・パズル要素
このゲームのメインコンテンツである。ダンジョンに攻め入る勇者を撃退するのが目的である。時間経過によりどんどん魔王の位置へと近づいていき、完全に近づかれるとゲームオーバーとなる。ゆうなまシリーズでは魔王の配置などいろいろあったが、今作では単純に制限時間を表している。

タテヨコ5×8に区分けされたエリアがあり、破壊神であるプレイヤーはその中の「土ブロック・魔物ブロック・養分ブロック」を破壊することができる。破壊したブロックより上のブロックは重力により落下する。破壊したブロックの空間には、上のブロックが落下する前に、ヨコのブロックをスライドすることにより、ブロックを移動させることができる。この「落下」と「スライド」を利用して、タテかヨコに同じ魔物ブロックを3つ以上揃えることで、魔物が誕生し勇者に攻撃を加える。これを繰り返し、制限時間以内に勇者のHPをゼロにすることでダンジョンクリアとなる。


一定数以上ブロックを破壊すると、勇者が攻撃を放ち、エリアの一部をオジャマブロックへと変化させる。オジャマブロックは移動は可能だが破壊できず、魔物ブロックを揃えて消滅する際に、同じ方向に存在していれば破壊することができる。また、レベル5の魔物を揃えた時の効果でも破壊される。がむしゃらにブロックを破壊しても勇者の攻撃を受ける(オジャマブロックを生み出す)ばかりなので、よく考えてブロックを破壊する必要がある。
魔物ブロックには1から5までレベルが存在する。レベルが高い程勇者に与えるダメージが大きくなるが、自動で生成される魔物ブロックは1から3までしか存在しない。魔物ブロックを揃えることで、レベルの一つ高い魔物ブロックも同時に生成される。そうしてレベルの高い魔物ブロックを揃えることができる。レベル5の魔物ブロックを揃えると、魔物ブロックを生成しない代わりにエリア内の土・オジャマブロックを全て破壊する。
養分ブロックは魔物ブロックが輝いたような見た目になっており、破壊することで、周囲のブロックのレベルを上げることができる。オジャマ→土→魔物レベル1~5と成長していく。また、普通の魔物ブロックとしても使える。
魔物が誕生した際の空間を利用し、新しい魔物を誕生させると「コンボ」となり、コンボの数だけ魔物が誕生する。そのため、レベルの高い魔物ブロックを単体で揃えるよりも、レベルの低い魔物ブロックをコンボを繋げて揃えた方が与えるダメージが大きい場合もある。もちろん、コンボを繋げてレベルの高い魔物ブロックを揃えた方が強力ではあるが、そこはプレイヤーのテクニック次第だろう。
……と少々長ったらしくなったが、ゲーム内チュートリアルがあるので簡単なルールは把握できる。
他にも「土・オジャマブロックを全て破壊する」「制限時間を戻す」「勇者を必ず捕縛できる」という3つのひみつ道具があるが、入手方法は後述。1プレイ中に使える限界数もあり、使うタイミングの見極めが必要。

▲ランクに応じて破壊神パワーを入手。魔物の強化や進化で必要になる。
・コレクション要素
勇者の撃破に成功し、ダンジョンをクリアすると、勇者を捕縛できることがある。そうして捕縛した勇者を採掘場で働かせることで、新しい魔物や、合成に使用できるエサ、ひみつ道具などを入手できる。ダンジョンごとに現れる勇者は決まっており、運がよいとレア勇者に遭遇できる(捕縛できるかどうかはクリアしてみないと分からないが)。
勇者は魔物の強化(後述)にも利用できるが、同じ勇者を持っていると新しく同じ勇者を入手することはできず、一度入手した勇者は図鑑に登録されるので、合成に利用して大丈夫だろう。ただし、基本的にはエサの方が経験値効率は良く、また魔物の進化(後述)に特定条件の勇者を使う場合があるので注意しておこう。

▲ノーマル、ボスの他には、レア、Sレアな勇者が存在する。イントロ画面で輝いた勇者が現れると……
・育成要素
ダンジョンで誕生する魔物は、他の魔物や勇者、エサを合成することで強化できる。強化することによって攻撃力が上がり、勇者に与えるダメージも大きくなる。魔物にはレベルとランクがあり、レベルが10になるとランクを上げなければ強化することは不可能になる。ランクを上げるためには、特定の勇者を合成する必要がある。ランクは最高で5まで上がる。魔物にもいろいろ種類があるようで、様々な魔物を集め、また育成することを楽しむことができる。


▲新しい魔物は採掘で入手できる。
-特徴
・高いやり込み要素
勇者や魔物をコレクションする楽しみや、魔物を強化していく楽しみがあり、長くプレイできる。また、ダンジョンクリア時のスコアによってクリアランクが決定されるので、ハイスコアを出して高いクリアランクで埋めていく、といった遊び方も可能。総じてやり込み要素が高いゲームだと言えるだろう。
-問題点
・無課金のくせになまいきだ。G(がめつい)
基本プレイ無料を謳っているが、ツルハシ(ソシャゲ等で用いられる疲労度やスタミナに相当する。これが切れるとプレイができなくなる)の回復速度が無料モードではめちゃくちゃに遅い。無料のままだと7時間で1回しかプレイできないという有り様である。つまり、1日分の時間が経って3回しかプレイできないのである。保有限界もデフォルトでは3なので、ツルハシを溜めておくことも出来ない。1プレイあたり1~2分程度なので、7時間経ってようやく1~2分プレイが可能になるのである。これはつらい。
無料モードの他には3つのゲームモードがある。「1日10プレイ(144分/1回)」が283円、「1日24プレイ(60分/1回)」が630円、「フリープレイ」が945円となっている。実際のところはゲームモードではなく、単純に課金でプレイ回数回復速度上昇・プレイ回数保有限界増大が可能になると考えた方が正しい。値段自体はそこまで高くなく、比較的お手軽にツルハシの回復速度と保有量が増えるが、さすがに制約が厳しすぎるのではないか。リメイク元の「勇者のくせにこなまいきだ。」が600円のDLゲームだったため、それを考慮すれば分からないことも無いが……。
ソーシャルゲーム等で用いられるスタミナの概念だが、これを課金アイテムで回復させようとするのが基本プレイ無料・アイテム課金ゲームにおける一つの売り方であるのに(それが良いシステムかどうかは別にしておいて)、プレイ回数をガチガチに制限して、それをわざわざ課金でアンロックさせるようなシステムを作る意図がよく分からない。フリープレイモードも購入できるが、それなら最初から基本プレイ無料なシステムにせず、単純に有料のDLゲームにすれば良い話である。「ゆうなま」というブランドもあるし。
ちなみに、一度に働かせる勇者の数や魔物の保有限界等も課金で上限を追加購入することが可能である。こちらはまだゲームを進めていないので必要性については把握していないが、それほど高くはない模様?
以下項目別評価
・ゲーム性:4
パズルはプレイしていて単純に面白い。コンボを狙う楽しみがあるし、戦略の幅もある。元々はこれで一つの完成されたゲームだったが(リメイク元である「勇者のくせにこなまいきだ。」)、それに魔物を育成するという要素が加わり、どういったバランスになっているのかはプレイを重ねないと分からない。
・独創性:3
ゆうなま自体は比較的独創性溢れるゲームだったのだが、ゆうなまの世界観をパズルにした!という感じで、こちらは中身としては平凡である。育成要素・コレクション要素も、要素としてはド定番といっても過言ではないだろう。
・グラフィック:3
実質3.5。特段美しいわけではないが、シリーズの世界観にマッチしたレトロ調なグラフィックはしっかりと作りこまれている。過去シリーズの流用である可能性もありえるのだが(未プレイ)、それとこれとは別の話だろう。
・音楽:3
実質3.5。特段美しいわけではないが、シリーズの世界観にマッチしたレトロ調なBGMはしっかりと作りこまれている。上と同文である。
・やり込み:4
前述の通り、コレクション要素と育成要素の二つが合わさり大きなやり込み要素と化している。パズルでハイスコアを狙うということも可能。
・見抜き:1
これはそういうゲームではない。多分。
・課金度:1
残念ながら無課金のままでは快適なプレイすることはできない。落としきりのゲームと考えれば、この課金度の評価はかなり高くなるが、それではこの項目のコンセプトには合致しないため1にさせていただいた。
ただし、そもそも無料で殆ど遊べてしまったら全然儲からないということは分かっているし、ゲームモードだけでも購入する価値は十二分にあるということはここに記述しておく。
・運営:不明
何かしらネットを通じてイベントがあるようだが……今のところ不明である。
・民度:不明
オンラインに接続できるようだが、ソーシャル的な要素はなく、マルチプレイもアドホックのみなため、他プレイヤーとコミュニケーションを取るといったことはほぼ皆無だろう。今のところ。
-総評
ゲーム内容は面白く、やりこみ要素も高いことは窺えるのだが、1日3プレイ(7時間/1プレイ)のみという制約が問題。基本プレイ無料を謳ってはいるが、ほぼ体験版のような制約になってしまっており、無料(満足に遊べるとは言っていない)の状態になっている。基本プレイ無料というより、1日中放置してたらほんの少しずつ進められる体験版という感覚でDLした方が良い。
値段は1時間/1プレイでも630円、フリープレイモードですら1000円程度と、有料のゲームとしては十分に安いので、何度も何度も遊びたいという方は購入しても全然問題はないだろう。また幸いなことに、ゲームモードのアップグレード時は差額を差し引いてくれるので、安いゲームモードを買って暫く遊んでみて、もっと遊びたい人はフリープレイモードを安く購入する、といったこともできる。
-余談
◯たとえ無料モードでも、あまりのスタミナの回復力の遅さでスタミナMAX状態で無駄にすることがない。
◯一番安いゲームモードは283円であり、ゲームアーカイブスのSIMPLEシリーズの300円よりも安いので、セール時を除きウォレット調整に適している。
◯Vita専用のDLゲームだが103MBと軽く、カードに入れやすい。
・プレイステーション オフィシャルサイト
http://www.jp.playstation.com/software/title/jp9000pcsc00047_000000000000000001.html
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